運動と健康

１．筋トレとは

よく聞く筋トレですがトレーニングにはさまざまな種類があり、さらにさまざまな呼ばれ方があります。

NSCA（National strength and assosiation)ではレジスタンストレーニングと呼ばれます。

 

レジスタンストレーニング

筋力や筋持久力を向上させるために、筋肉に抵抗負荷をかけるトレーニングを総称してレジスタンストレーニングと呼びます。

バーベルやダンベルトレーニングマシンを使用したものから、腕立て伏せなどのように自分の体重を負荷にして行うトレーニングなども含まれます。

このレジスタンストレーニングが一般的には筋トレと呼ばれます。

 

2．筋トレはどのように健康にいいの？

 

筋トレが健康にいいのは大きく分けて2つの分類があると考えています。

まずは直接身体に対しての健康、もう一つは心の健康だと考えています。

 

3．筋トレが身体の健康に良い理由

筋トレを行う事で身体の健康に対して様々な効果があります。

まずは

• ロコモティブシンドロームの改善・予防

皆さんこの言葉を聞いたことがありますか？人は30代を境に何もしなければ筋肉はどんどん衰えていきます。

30代40代では1年間で約0.22㎏の筋量を、50代を超えるとさらに不安なことに筋量減少はの割合が倍増し1年間に約0.45㎏の減少することが明らかになっています。

大抵の場合は体脂肪が増えて段階的に体重が増えていくため気づかないうちに筋肉が減っていってしまいます。

このように何もしなければ筋肉がどんどん減っていくことをサルコペニアと呼びます。

さらにサルコペニアがどんどん進んでいくことでロコモティブシンドロームを起こす原因になります。ロコモティブシンドローム（ロコモ：運動器症候群）は、加齢に伴う筋力の低下や関節や脊椎の病気、骨粗しょう症などにより運動器の機能が衰えて、要介護や寝たきりになってしまったり、そのリスクの高い状態を表す言葉です。

筋トレを適切に行う事でこのサルコペニアによる筋肉の減少を抑えてロコモティブシンドロームを改善・予防することができます。

さらに

• 高血圧の改善・予防
• 2型糖尿病改善・予防
• 脂質異常症（高脂血症）改善・予防
• メタボリックシンドローム改善・予防
• 心疾患予防
• 脳血管障害予防
• 悪性新生物（がん）予防
• 骨粗しょう症改善・予防
• 抗うつ効果

等に効果があると様々な研究で発表されています。

 

4．筋トレが心の健康に良い理由

当ジムで筋トレを始めるにあたって一番多い内容はダイエットです。

太ってしまった自分が嫌だ、こんな自分で知り合いに会いたくない、薄着になる季節が怖いなど自分に対して不満を持つことはあると思います。

このように自分に対しての不満は自信を無くしたり、ストレスの原因になってしまったり、悩みの種になってしまいます。

筋トレをすることで筋肉量を増やし基礎代謝を上げることで痩せやすい身体を作ることができます。

もちろんそれ以上にたくさん食べてしまえば体重は減りませんが、しっかりと筋トレをして筋肉量を増やし適切な食事をとることで身体は健康的にキレイになっていきます。

理想の自分になれることで自分に対しての不満などが減ると思います。

さらに筋トレを行うこと自体にストレスを解消する効果があります。

これは脳内で幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンが分泌させることでストレスが解消されます。

他にも筋トレを行う事で睡眠の質が向上したり抗うつ効果などが見込まれますので筋トレを行う事で心の健康を得ることができます。

5．実際のお声

当院で耳にしてうれしく思うのが健康診断の結果が前年に対して数値がよくなっていると言うお声をいただくことがあります。

実際の文献などのエビデンスをもとにトレーニングはご指導させていただいておりますが、実際に健康診断結果をお持ち頂いたりして数値がよくなったとお喜びいただいている姿を見られることはとてもうれしく思います。

 

6．筋トレのデメリット

このように筋トレにはいいことばかりのように感じますがもちろんデメリットもあります。

それは筋トレはしんどい、ツラいという事です。さらに1回行っただけでは効果は見込めず一定期間継続してこそ効果が表れてくるという事です。

さらに次の日には筋肉痛が起こります。

しかも筋トレをやめてしまうと元の状態にどんどん戻って行ってしまいます。

 

7. まとめ