最近では定期的にトレーニングを行う人も多くなり皆さん頑張っておられるとおもいます。
でも実際はなんとなくトレーニングを始め今に至る方も多くおられるのではないでしょうか。
今回は意外に見落とされがちなトレーニングの原理原則を解説していきます。
現場で起こる原理原則
◆自分の伸ばしたい能力は何か。 ではそのためにどこを鍛えないといけないのか。(特異性)
◆少しきついと感じる負荷のメニューになっているか。(過負荷)
◆ 1週間で考えた時にバランスが取れるメニューに設定できているか 。(全面性)
◆今鍛えている筋肉がどこか意識できているか。 正しいフォームを取れエラー動作はないのか(意識性)
◆自分に合った負荷・種目のメニューを設定できているか。( 個別性)
◆全体を通して継続できる内容になっているか。(継続性)
◆栄養補給や水分補給、 ストレッチなど体のケアの時間を確保できているか
1.トレーニングの3原理
1. 特異性の原理
2. 過負荷の原理
3. 可逆性の原理
【特異性(SAID)の原理】
最近はあまり言わないかもしれませんが、 SAIDの原理とも言います。SAIDは単語ではなく、 解剖学等でよく使われる略語の一つ。正式には「Specific Adaptation to Imposed Demand」となり各イニシャルを合わせてSAIDです。 それぞれの意味は
* Specific:特別、特殊
* Adaptation:適応
* Imposed:受け身なので課せられた・与えられた
* Demand:要求
要約すると、「行った運動やトレーニングに身体は適応する」 と言うことです。
トレーニングの効果はトレーニングの内容によって特異的に向上し ます。たとえば、 胸を大きくしたいのにアームカールばかりやっても意味がありませ ん。
【過負荷(Over Load)の原理】
日常生活で使用する体力(筋力)は約30%です。 日常生活レベルの活動のみでは体力の向上は見込めません。
日常生活以上の活動・ 運動をするのであれば日常生活以上の負荷をかける必要があります (過負荷)。ただし、高齢者や低体力者は、 日常生活レベルの運動で過負荷になるかもしれません。
NSCA JAPANでは、筋力向上に最大筋力の60% 以上が必要とありますが、初期段階では40~50% でも十分に効果が得られると思います。当然ながら、 すぐに効果は停滞するので、 一般的なトレーニーであれば最大筋力の70~80% でトレーニングするのが良いとされます。
【可逆性(Reversibility)の原理】
「トレーニング効果は逆戻りすることもある」ということです。
適切なトレーニングをすれば、特異的に体力は向上しますが、 トレーニングを止めれば体力は元に戻り、さらにトレーニング( 身体活動)をしなければ、 体力は元の状態どころか低下することもあります。
この可逆反応を起こさないためにもトレーニングは継続する必要が あります。
2.トレーニングの5原則
1. 漸進性の原則
2. 継続(反復)性の原則
3. 全体(全身)性の原則
4. 個別性の原則
5. 意識(自覚)性の原則
【漸進性(progression)の原則】
過負荷の原理では「体力向上には過負荷が必要」と説明しました。
トレーニングを続けていくと、 今の過負荷が過負荷にならなくなってきます。「 常に過負荷になるように負荷を漸進する必要がある」 と言う原則になります。
例えば、ベンチプレスを初めて行うと、 成人男性ならば40kg前後を10回くらいが平均的とされていま す。
当然ながら、40kg x 10回は過負荷となり、かなりきついと思います。ただ、 このトレーニングを継続していくと筋力が向上し、40kg x 10回が楽になってきます。
すると40kg x 10回が過負荷でなくなるということになります。 40kgのままトレーニングを継続すると効果が薄れてしまうので 過負荷になるように45kgに重量を上げることが必要です。
40kgのまま回数を増やせば、筋持久力の向上にはなりますが( これも過負荷ではある)が、筋力向上を狙うのであれば、 重量を増やすことが大切です。
またスクワットをするときに足の幅を広くしてワイドスクワットに する、ベンチプレスのときにグリップの幅を広めにとるなど、 負荷だけでなく難度を上げていくのもひとつの手になります。 強度や難度を上げつつプログラムを再検討していくことがとても重 要です。
過負荷の原理との関係が深いので「漸進性過負荷の原則」 と言うこともあると言われています。
漸進は「徐々に前に進む」を意味し、 英語にするとprogression
【全体(全身)性の原則】
全身性の原則とも言う。
「各体力要素(筋力・持久力・柔軟性等)を偏ることなく、 全体的に万遍無くトレーニングすること」
ある部分の能力を向上させたいなら、 他の部分も同じレベルまで向上させるべし、という考え方です。 筋トレでいえば、胸というひとつの部位だけでなく、背中、肩、 上腕とバランスよく鍛える必要があるということになります。
ボディメイクで特徴的なポイントは肩の丸みと背中の広がりです。 胸ばかり鍛えると見た目のバランスが悪くなる可能性があります。
さらに、 偏った筋肉をつけてしまうと日常生活やトレーニング中にケガをす るリスクも出てきます。
【継続(反復)性の原則】
「トレーニングは継続しましょう」です。
トレーニングの効果を得るためには、一定期間、 運動を規則的に繰り返す必要があります。スポーツ、楽器、 筋トレ、 万事においてテクニックを習得するには反復練習が大切です。
筋トレ初心者の場合、 一つの種目のフォームを習得するにはそれなりの時間がかかります 。 正しいフォームが再現できるようになるまでなんども反復すること が大切です。
トレーニングや練習は、決して楽なものではないので、 継続性の原則は難しいことですがとても大切です。
【個別性の原則】
「個人差を考慮しましょう」ということです。
同じ運動、トレーニングをしても、ある人には適度であり、 ある人には不足であり、 ある人には過度になってしまったりします。
このあたりの個人差を考慮しておこなう必要があるということです 。
安全に長くトレーニングを続けるためには、個人的な体力、筋力、 精神的な特性に応じた運動を行わなければいけません。
【意識(自覚)性の原則】
これも当たり前と言えば当たり前ですが、 トレーニングや練習をただこなすだけよりも、その意味、意義、 目的等を理解して行う方が効果が高いということです。
お尻を鍛えているときはお尻を鍛えている意識、 背中を鍛えているときは背中を鍛えている意識、 意識をすることで効果も変わってきます。
まとめ
今回は「トレーニングの原理原則」について書かせていただきました。
そんなことはもう知っているという方もたまには原点に戻りもう一度見直すことも大切です。
また知らなかった方は是非参考にこれからのトレーニングに役立ててください。
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